サカタのタネ

笑顔が芽を出す毎日のために

1つ1つの仕事を積み重ねて1粒のタネが生まれます

笑顔が芽を出す毎日のために

  • 研究
  • 生産
  • 物流
  • 品質管理
  • 卸売
  • 小売
  • 海外営業
  • 管理

 

サカタのタネは優れた品種の育成を軸にした研究開発型の企業。中枢を担うのが研究部門です。100年の歴史で蓄えた遺伝資源と世界中の研究ネットワークを駆使しています。

■「作りやすく」て「おいしい」

130か国でタネを販売するサカタのタネの研究開発は常に世界を見据え、育種を行っています。よい品種の条件は国や時代でちがいますが、基本いつでも「作りやすくて、おいしい」。膨大な組み合わせの中から、色や味といった品質面、また耐病性や栄養素といった機能性など、生産者や消費者の顔を浮かべながら、調査、評価、選抜されます。

■チームワークで勝負

育種はブリーダーの個人プレーではありません。栽培や病理、バイオテクノロジーに関わるグループと協力して優秀な品種を作り上げるほか、営業担当から産地の情報や市場のニーズが還元され、時代にあった育種がなされます。そのため、ブリーダーは現地での栽培指導や講習会、タネを採る産地の視察などで世界中に出掛けていきます。

■地球丸ごと研究所

研究開発は米国、フランス、ブラジルなど世界の拠点との〝連携プレー〟。国内に5か所、海外に7か国100か所があります。日照時間や温度など気象条件が違う北半球と南半球の研究農場を相互活用することで、より効率的な育種を行っています。また世界各国の文化や風土のちがいで色や味の好みが変わるのが花と野菜。土地にあった育種が必要不可欠です。

■F1品種の可能性

サカタのタネはF1品種を軸に、花と野菜の商品価値を高めてきました。F1品種は異なった系統の親を交配させて生まれた子の世代が、親の優れた形質を併せ持つ「雑種強勢」という生物の特性を利用しています。親の組み合わせはほぼ無限。その可能性は計り知れません。おいしさ、美しさ、量産性。食文化や農業を変え得る〝力〟がある技術です。

【研究】

高品質なタネを途切れることなく安定して供給する「タネ採りのプロ」集団。それが生産部門です。自然の気まぐれにも負けず、世界中の畑で今日もサカタの「タネ」がつくられています。

■適地適作(てきちてきさく)

原産地に近い気候でよいタネを。現在、サカタのタネが販売しているタネの多くは海外で生産されています。これはよいタネをしっかりと採るための戦略の1つ。植物は一般的に原産地に近い気候でよく育ちます。トマトやナス、ブロッコリーやコマツナなどいずれも原産地は海外。「適地適作」の言葉が示すように、世界中によい採種場を探しています。

■ワールドワイド

種子生産は世界を4極に分けたグローバル体制。すなわち北米、中米、南米、アジア・オセアニア、ヨーロッパ・アフリカ。これらのうち約20か国に採種場があります。そのため各地の海外子会社と密な連携は必須。生産部門のスタッフは世界中の採種農家の元へと赴きます。畑は都心から離れた場所にあることが多く、〝ワイルド〟な世界の一面もまた体験できます。

■種子生産技術

サカタのタネの根幹ともいえるタネの生産業務。屋台骨を支える生産部門は独自の高度な種子生産技術を持ったプロフェッショナルの集団でもあります。「間違いのないタネを確実に生産する」というミッションを遂行するべく、日々、現場で奮闘しています。ただし、工場ではなく自然の畑が相手。気候変動や悪天候などイレギュラーと戦う毎日です。

■高品質・安定生産

ブリーダーが育種したすばらしい品種もタネが取れなければ商品になりません。また、採れるタネの量が少ない場合や安定しない場合もしかり。生産部門が流通できる規模へと増やすことで、初めて商品としての可能性が見えてきます。全世界での生産状況をリアルタイムで把握してタネを安定生産。物流部門を通して営業へとバトンを渡します。

【生産】

物流部門のおもな業務には各地で生産されたタネを商品にするまでの計画、管理、そして各種の加工業務があります。タネの生産は国外が多く、海外とのやり取りも頻繁です。

■海を越え、空を飛ぶ

例えば自動車と比べれば、分かりやすいかも。温度や湿度の変化に弱いとはいえ、重さや体積の面から見ると、タネは非常に運搬に適した商品です。マメの仲間は大きい部類。トマトなどナスの仲間なら「国内の1年分」といっても非常にコンパクト。急ぎなら空輸、そんな選択肢も。輸送コストの制約が小さいタネならではの物流があります。

■生き物ゆえの厳重管理

タネは〝休眠〟状態にある生き物。そのため温度や湿度の変化に弱く、輸送中はもちろん、在庫管理も徹底されます。わずかな温度と湿度の変化も許されません。品質を落とすことなく、次のステージに受け渡せるように。作り手である生産部門との密な連携はもちろん、売り手である営業部門とのつながりも深く、両者のパイプ役とし機能しています。

■喜ばれるための一手間

喜ばれるタネにするための一手間。物流部門は、生産者が安心して、かつ使いやすくするために〝付加価値〟をつけます。ゴミなどを取り除き、質を高める「精選」、発芽能力を上げるプライミング、見やすくするためのフィルムコート、種まき機で簡単にまけるようにするためのペレット加工|。「種子加工」の随所に、培ってきた技術があります。

■国内の物流の心臓部

国内の物流の拠点となるのが、栃木県にある「矢板物流センターや岡山物流センター」。世界や国内の採種場で生産されたタネは、こうした拠点に集まり、ここから各地に発送されていきます。物流の管理や出荷前のタネの保存、数々の「種子加工」が行われます。またより使いやすいタネにするための新しい加工技術の研究開発も受け持っています。

【物流】

花・野菜、牧草などサカタのタネが扱うすべてのタネの検査を行っています。品質への要求が高まる中、ISTA(国際種子検査協会)の認定を受け、海外との連携もはかっています。

■タネの品質を見極める

タネがきちんと芽を出すかどうか(発芽率)、しっかりとした苗に育つかどうか(成苗率)、またほかの品種と交雑していないかどうか(種子純度)などを日々確認しています。濾紙や土にタネをまいて育てるほか、分子生物学的な手法を用いてDNAレベルでの検定も行います。またタネの病気を調べるグループもあり、総合的に品質を見極めます。

■発芽率という名の信頼

店で見かけるタネ袋の裏には「発芽率」という表示があるのにお気づきですか? あまり目立たないですが、この数字は「このタネを安心してお使いください」という、タネ屋からお客さまへのお約束。地球環境や消費者のニーズなど、諸処の変化に対応しながら各種の検定技術に日々磨きをかけ、種苗の品質の最前線に立つのが品質管理部門です。

■正確さ。品質守る″砦„

検査部門からの膨大なデータは品質管理部に集められ、そのほかの部署から集まった現場の情報と合わさり、各部にフィードバックされます。タネは育つまでその性質や特徴が分かりません。品質管理部門はタネ屋の信頼を預かる″砦„として機能しています。膨大な量の検査を正確にこなし「品質のサカタのタネ」というブランドを守り続けています。

■緑に囲まれた横浜の中心地

緑に囲まれる羽沢事業所。品質検査部は横浜から車で約10分、本社から約15分の第三京浜道路を見下ろす高台にあります。横浜の中心地に近いですが、回りはキャベツ畑。見晴らしがよく、横浜のシンボルたるランドマークタワーがよく見えます。なお羽沢事業所はサカタのタネの中でも比較的、女性の割合が多い職場です。

【品質管理】

全国の生産者や農業法人などプロ向けに種苗店を通じてタネや苗、資材などを販売する卸売。農業の根源となる商品を扱う重要な仕事です。日本の農業の発展へ、知力と体力と心意気で今日も走り回ります。

■一面に広がるサカタのタネの花と野菜

自社品種の産地をつくる。営業の醍醐味の1つです。トマトなら熊本や岐阜・高山、トウモロコシなら宮崎、千葉や山梨など品目ごとに産地があります。ライバル社が強い地域に切り込むのは並大抵の努力ではかないません。それでも一面に広がるサカタのタネの花と野菜の前で生産者と喜びを分かち合う。そんな瞬間を夢に見て、日々汗を流します。

■時代の先を読むマーケッター

今、世の中に必要とされている花や野菜や資材は? 卸売の仕事では、生産者の課題を解決し、時代の一歩先を行く新しい品種を販売ベースに乗せていくことも大切です。マーケティングの感性を磨き、ブリーダー、現地の営業担当者、タネの生産・物流部門と密な連絡をとりながら新しい商品開発に携わるのもまた、醍醐味です。

■花と野菜の"プロモーター”

優れた品種も多くの人の手にとってもらって輝くもの。新しい野菜の食べ方や花の飾り方など、楽しみ方は、画期的な品種であるほど大切です。野菜のレシピを作ったり、花のアレンジを考えたり。またカタログや出荷用のラベル、店頭用のポップづくり、店頭や市場でのイベントもあります。主役は花と野菜。世に送り出すプロモーターとして活躍しています。

■商談に畑に飛び回れ

北海道支店、東日本支店、仙台営業所、成田事業所、西日本支店、名古屋営業所、九州支店と国内4か所の支店と3か所の営業所をベースに営業活動を行います。支店で営業担当としてのスタートを切る新人も多いです。県や地域別に担当を持ち、ルートセールスに励みます。今日もどこかの街や畑で、真っ黒に日焼けをした営業担当が駆け回っています。

【卸売】

もっと、もっと園芸の楽しさを。一般の趣味園芸家に向けた商品開発や販売などを行う小売部門。量販店向けの卸しのほか、通信販売、また直営の園芸専門店が日々お客さまに向き合っています。

■身近な「サカタのタネ」に

プロ向けではなく、ガーデニングにいそしむ主婦や家庭菜園に夢中のお父さんなど、趣味で花や野菜を楽しむ方向けにタネや苗の商品開発や販売をするのが小売事業。ホームセンターや園芸店向けに商品企画や戦略を練ります。売り場で赤いロゴマークの入ったタネの絵袋を見たことはありませんか。一般の方には最も身近な「サカタのタネ」を扱います。

■魅力あふれる売り場を

ホームガーデン部はホームセンターなど量販店の園芸売り場や資材売り場にタネ、球根、苗のほか、土、肥料、薬品、プランターなど園芸用品全般を卸しています。トレンドの隆盛が目まぐるしい小売の世界。サカタのタネのオリジナル商品だけでなく、人気の他社商品も柔軟に取り入れ、店舗やお客さまにあった売り場作りに頭をひねります。

■自宅でお買い物、未来あふれる通信販売

定年を迎えた団塊世代の家庭菜園需要やモバイル端末の普及など、これからの一層の利用者増が期待されている通信販売部の事業。商品開発や受注業務とともに、全国約10万人の「友の会」会員向けに発行されるカタログ兼情報誌「園芸通信」や「家庭園芸」の編集・出版も受け持ちます。またオンラインショップなども運営しています。

■歴史ある老舗の園芸専門店

ガーデニングや家庭菜園の最先端をいく豊富な品ぞろえ。そして種苗会社ならではの高い専門性を持つスタッフ。地元だけでなく都内からも園芸愛好家が集まる「ガーデンセンター横浜」は50年以上の歴史を持つサカタのタネの直営店です。花と野菜のタネ、苗、園芸資材など約5万点を取り扱い、アンテナショップとしても機能しています。

【小売】

世界各国にある海外拠点の営業統括やアジア地域などでの花種子、野菜種子の販売を受け持っています。また海外市場情報を研究部門にフィードバックし新商品の開発に結びつけます。

■世界にネットワーク

サカタのタネの世界戦略は「アジア・オセアニア」、「北中米」、「南米」、「ヨーロッパ・中近東・アフリカ」の4局体制です。韓国、中国、タイ、インド、アメリカ、メキシコ、グアテマラ、ブラジル、チリ、フランス、デンマーク、オランダ、イギリス、スペイン、南アフリカetc。世界を網羅するネットワークを構築し、収益の確保を目指します。

■海外挑戦のDNA

「東洋一の商港」とうたわれた横浜を発祥の地とするサカタのタネ。1913年の創業当時は苗木やユリの球根の輸出がおもな業務でした。その後、1916年には国内の同業他社に先駆けて日本から世界に向けてタネの輸出を始めました。海外戦略とサカタのタネは切っても切れない縁があります。海の向こうに果敢に挑戦するDNAが今も息づいています。

■信頼の「SAKATA」

国によって得意とする花と野菜の品目は違いますが、「SAKATA」ブランドへの信頼感は世界共通。100年の歴史で培ったかけがえのない財産です。野菜と花の種苗会社としては、全世界でベスト10に入っています。各国の店頭に並ぶ花や野菜に「SAKATA」の名前はありませんが、実はサカタの「タネ」から生まれたものかもしれません。

■その国のニーズを知る

生まれも育ちも違う世界の人々にタネを売るためには、その国への理解が欠かせません。例えば大玉トマトなら、日本ではピンク系が好まれますが、欧米では真っ赤な赤系が好まれます。味も酸味や甘みなど好みは千差万別。こうした国、民族、地域ごとの異なるニーズに対応するため、サカタのタネはそれぞれのエリアごとにきめ細かい戦略を練ります。

【海外営業】

管理本部は研究や営業活動のサポートがおもな仕事。総務部、経理部、法務部、広報宣伝部、お客さま相談室、情報システム室の6部署があります。それぞれのセクションが専門性を持ち、サカタのタネを支えます。

■縁の下の力持ち

職場がもっと働きやすくなるように「縁の下の力持ち」となるのが管理本部。総務部は新卒採用や各種研修などの人事や福利厚生の手続きのほか、株主総会の取り仕切りも重要な仕事です。また、日々の業務で欠かせない在庫管理システムなどの社内イントラを管理する情報システム室も陰となり支えます。セキュリティー体制を整え、より快適なシステム構築を行っています。

■社外に開かれた"窓"

サカタのタネの品種や事業の魅力をより多く人に伝えようと、プレスリリースを通じて情報発信したり、広告を企画、管理したりするのが、広報宣伝部です。新聞社やテレビ局からの取材対応もします。広報が広く伝える部署ならば、「お客さま相談室」は広く耳を傾ける「広聴」。商品への問い合わせ、栽培方法などお客さまからの身近な質問に答えます。

■会社の"数字"を把握

会社全体の正確な数字を把握する経理部。サカタのタネの本体はもちろん、国内と海外の連結決算書や上場企業として求められる有価証券報告書の作成、会計監査対応、投資家向けの決算説明会などがおもな業務です。長期的な視野に立ち、予算の作成や管理も行います。税務、財務の知識を駆使し、利益をいかにつくり出すか。事業戦略の要となります。

■法律面からバックアップ

法律に関わる業務全般を受け持つのが法務部。海外子会社を含めた特許、商標、育成者権、著作権など知的財産の保護や管理、第3者の権利侵害の防止など、随所で専門的な知識を生かします。コンプライアンス(法令順守)経営を進めるための社内啓蒙や社外弁護士の支援を受けた相談窓口の運営のほか、各種契約書、規定などの整備も受け持ちます。

【管理】

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